訪問介護の仕事を行う人はホームヘルパーと呼ばれます。正式な名称は訪問介護員です。介護サービスを求める人の自宅を訪問し、日常生活をサポートします。実際の業務は、ケアマネージャーが作成したケアプランに沿って行うことになります。主な仕事内容は、食事や排泄などの身体介護と、炊事や洗濯や掃除などの生活援助です。通院介助を行うこともあります。これは利用者が病院や役所などに行く必要がある時、付き添うサービスです。ヘルパーが自ら車を運転し、乗り降りの介助や、手続きのお手伝いなども行います。他に、利用者と接する中で、介護や生活などについて相談をされたら、アドバイスを行うこともあります。
このように非常にやりがいのある仕事で、一人暮らしの高齢者はもちろん、同居家族がいても仕事などで長時間家を空けている場合などを中心に、多くの需要があります。介護施設に入居するよりも、できれば住み慣れた自宅で最後まで自分らしく暮らしていきたいと考える高齢者は大変多く、少子高齢化とも相まって、今後も訪問介護の仕事が求められる場面は増えていくと予想されます。
訪問介護の仕事をするためには、介護職員初任者研修と介護職員実務者研修を受けなければなりません。受講資格は特になく、誰でも受講することができます。50代以上の受講者も多く、歳を重ねても目指せる仕事の一つです。近年、ホームヘルパーの人手不足が問題となっており、年齢に関係なく積極的に雇用する施設が増えています。利用者と年齢が近く、コミュニケーションを取りやすいという点では、むしろ若い求職者よりも有利だといえるかもしれません。